サステナブルフードとは?注目される背景や食品の具体例を紹介!

人と自然が心地良く共生できる未来をつくるには、サステナビリティ(持続可能性)が欠かせません。サステナビリティとは、環境や社会が長期にわたり、機能やシステムを良好な状態へ持続させるという考え方です。中でも、地球上のあらゆる生命に大きな影響を与える「サステナブルフード」の活動は、世界的に注目を浴びています。資源を生かし、守り、育成しながら共生していくことは、地球に生きる者たちの喫緊の課題です。限りある地球資源を大切に活用しながら、持続可能な「食」を提案するサステナブルフードの試みをご紹介します。

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※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。

【監修者プロフィール】

大西千晶 
日本農業株式会社代表取締役。一般社団法人日本農業代表理事。株式会社ベルク社外取締役。
大学在学中の20歳の時に起業し、京都府亀岡市・南丹市・大阪府箕面市で農場を経営している。
就農者を増やし、経済の発展だけでない新しい価値を生み出すことを理念とし、農場と食を近付ける六次産業を推進し、農家直営スープ専門店「たんとスープ」を立ち上げ、店舗展開をスタート。
農林水産省ビジネスコンテストINACOME最優秀賞など多数の賞を受賞。
URL:https://nihonnou.com/ 

 

サステナブルフードとは?

サステナブルフードとは、環境や社会に対する負荷を最小限に抑えつつ、人々の健康にも配慮した持続可能なフードシステムから生み出される食品の生産・消費の総称です。

「環境に負荷をかけずに食べ物を生産すること」「生産段階から消費段階までの間でのロスを減らすこと」「農村や漁村の生産者に還元されること」など、自然環境や社会環境を思いやった「サステナブルフード」の取り組みが、環境破壊の危機から脱し、持続可能な社会を実現することにつながります。 地球や社会を守ることは、すなわち人の暮らしを守ること。 サステナブルフードの取り組み例を見ながら、人と地球に優しい「食」へと意識を傾けてみましょう。

地産地消

サステナブルフードの重要な要素のひとつに、地域で生産された食材をその地域内で消費する「地産地消」があります。 地元の食料を地元で消費すると長距離輸送を必要としないため、運送に伴う二酸化炭素排出量や燃料消費を削減できるので、脱炭素につながります。 脱炭素の取り組みは、持続可能な社会の構築や地球環境の保護に向けた重要なステップです。同時に、地元の生産者との関係を築くことで、食品の安全性や品質についてより高い信頼を持つことへつながり、より新鮮な食べ物を摂ることで地域住民の健康が促進されます。

その他にも、地産地消は地域の特色ある食文化や伝統を支援・維持することに貢献し、地域内の農業や食品加工業者に需要をもたらして、地域経済を活性化させます。

オーガニック認証

化学肥料や農薬、遺伝子組み換え生物(GMO)を使用しない方法で生産された食料をオーガニックフードと呼んでいます。

有害な化学物質を含まず、健康的な食品として知られていますが、オーガニックフードのサステナビリティは人だけにとどまりません。 化学肥料や農薬の使用を控えたオーガニック農法により、土壌や水質の健康が保たれ、生物多様性の保護にもつながるのです。

また、オーガニック農業を続けると土壌の肥沃性が向上し、より長くその土地を活用できます。オーガニック認証を受けた食品は、労働者や環境に配慮した食品の証であるとともに、消費者に向けた安全と安心の証ともいえるでしょう。

フェアトレード認証

フェアトレードとは、公正な価格で商品を購入することで、生産者の権利や環境保護の促進を目指す運動です。

開発途上国での農業や生産活動の中には、生産すれば生産するほど赤字を招くようなアンフェアな取引も少なくありません。アンフェアな取引に応じた結果、途上国の労働者はより貧困に陥り、生産性を高めるためにより危険な農薬や化学肥料に頼るケースもあるのです。地域経済の自立を促すには、生産者や労働者が公正かつ適切な条件で働けるよう、公正なトレードを促進する必要があります。

フェアトレード認証を受けた商品は、フェアな取引の元で、有害な農薬や化学肥料の使用を制限して生産されたものばかり。 消費者にも生産者にも安心な商品であることを示しています。

MSC認証/ASC認証

漁業においても、サステナブルフードの取り組みは重要視されています。水産物の持続可能な生産と取引を確認するための国際的な基準として、MSC認証とASC認証があります。

MSC認証

MSC認証とは、サステナブルな漁業を認証する国際基準。海 の生態系を守りながら魚を捕獲することで、魚種の個体数を健全に保つことを目的としています。 環境に配慮した方法で捕獲された天然の魚介類製品にのみMSC認証が与えられます。

ASC認証

MSC認証が天然の魚介類に対する基準である一方で、ASC認証は養殖された魚介類を対象としています。 「環境への影響を最小限に抑えること」「資源を効率良く使用すること」「従業員に公正な労働条件を与えること」など、複数の基準をクリアした製品のみがASCの認証を受けることができます。

 

サステナブルフードが注目される背景

2023年のサステナブルフードの事業規模は1,722億円(出荷金額ベース)となっており、2030年には2,976億円に達すると見込まれています。 需要がこれほどまでに高まった背景には、気候変動や人口増加、食品ロス問題のほか、社会的公正や健康意識の高まりなど、数多の課題が見え隠れしています。 サステナブルフードの需要拡大を後押しする、現在の社会背景を見てみましょう。

参照:

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3489

環境問題の深刻化

多様な生物が暮らす豊かな地球環境や社会、経済の持続可能性を確保するためには、サステナビリティは欠かせない理念です。 今世紀末には最大5.7度の気温上昇が予測され、2023年12月に発表された世界の絶滅危惧種は4万4,016種に上るなど、環境問題の深刻さは待ったなしのレベルに達しています。 そのような環境への不安が高まるにつれ、持続可能な方法で生産されるサステナブルフードが世界的に注目されているのです。

参照:

https://www.jccca.org/global-warming/knowleadge02

https://www.wwf.or.jp/activities/activity/5491.html

社会的な格差と公正意識

労働力や金銭的搾取の構造には、社会的な公正意識が欠けています。 アンフェアな条件で過酷な労働に従事する人たち、そこから発生する環境問題、貧困問題、社会的停滞など、不公平な取引が生みだす社会的影響は計り知れません。

社会問題への意識が高まりつつある今、自分の買い物が社会にどんな影響をもたらすのかにも、消費者が注意を払うようになってきました。生産者へ公正な対価を支払い、労働条件を改善することを目指すフェアトレード製品をはじめとしたサステナブルフードは、社会的な公正と倫理に貢献するものとして、より関心を集めています。

健康意識の高まり

コロナ禍以降、全世界的に健康意識が高まり、オーガニックフードや無添加食品の需要が増加しています。 化学肥料や農薬の使用を抑え、より自然な生産方法で作られるオーガニックフードが、健康を気遣う人々の心をとらえています。

環境負荷の低減や生物多様性の保全、地球温暖化の防止などを掲げ、農林水産省は「みどりの食料システム戦略」を発表しました。2050年までに有機農業の農地を全体の25%に増やすという大きな目標を掲げ、有機栽培に転換する農業従事者を増やそうとしています。

参照:

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3339

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/

食品ロスの削減

世界の貧困問題が拡大する一方で、大量の食料が廃棄される食品ロスの問題が深刻さを増しています。 日本国内で、食べられるのに廃棄されてしまう食品は、年間なんと523万トン。 一人あたりに換算すると、年間約42キロもの食べ物を捨ててしまっているのです。

サステナブルフードの取り組みには、食品ロスの削減も含まれています。一人ひとりが食に対する意識を改め、資源の無駄遣いを減らすことが大切です。

参照:

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html

人口増加と食料安全保障

日本では出生率が低下し、人口が減少していますが、世界人口は増加の一途をたどっています。 世界人口は2022年には80億人を突破し、2080年には104億人余りになると予測されています。

そうした人口増加は主に低所得国と低中所得国で起きており、人道的側面からも、世界平和と環境保全の側面からも、持続可能な食料供給が重要課題となっています。

サステナブルフードを取り入れるメリット

サステナブルフードは地球環境や人の健康だけでなく、経済面や社会面など、さまざまな方面で多くのメリットをもたらしてくれます。環境問題を顧みずに消費の限りを尽くしていれば、地球に取り返しのつかないダメージを与えてしまいかねません。少し立ち止まって「食」と「環境」の関係を深掘りしてみましょう。

サステナブルフードのメリット|環境

二酸化炭素排出量をなるべく排出しないように食品を生産しているため、脱炭素の取り組みに貢献しています。

また、野生生物の生息地を保護して生物の多様性を維持したり、効率的な水管理と汚染防止措置で水資源を保護したり、多彩な効果が期待できます。

サステナブルフードのメリット|健康

化学肥料や農薬、添加物の使用が少なく、有害物質の摂取量を減らせます。

「地元の新鮮な食品を摂取すること」「季節の食品を摂取すること」など、品質や栄養バランスの面でも健康に寄与します。

サステナブルフードのメリット|経済

地産地消の推進により、地域の農家や企業が活性化されると地域全体の経済が潤います。

また、国内でサステナブルな食料生産を増やすことで、食料自給率が向上すれば、将来的な食料安全保障の面でも安心です。

サステナブルフードのメリット|社会

フェアトレードなど生産者への公正な報酬を保証するサステナブルフードを選ぶことで、社会的公正に貢献できます。

サステナブルフードを通して、自分の消費行動が、環境や健康、社会に対してどのような影響を与えるのかを意識するようになると、購買時により責任感を持って商品を選択するように。こうした意識の変革は、個人の健康はもちろん、地球環境や社会全体にプラスの影響を与えます。

サステナブルフードの食品の具体例は?

地球と人の未来をより良いものに導くためのサステナブルな試みはさまざまありますが、まずは身近な活動として、毎日いただく食事からサステナブルを実践してみましょう。 サステナブルフードには、畜産や漁業・農業など一次産業の農法・漁法にまつわるもの、より環境に配慮した製造過程を採用したものなど、地球環境に配慮したアイデアがたくさん詰まっています。 代表的なサステナブルフードを説明しながら、実際に商品化されている人気の食品をいくつかご紹介します。

代替肉

植物性の原料や細胞培養技術を使って製造された肉の代用品を代替肉と呼んでいます。 従来の畜産業に比べて温室効果ガスの排出量が減り、水と土地の使用を大幅に削減できるため、より環境に優しい選択肢だと考えられています。また、代替肉は動物福祉の観点からも注目を浴びています。

サステナブルシーフード

サステナブルシーフードとは、持続可能な方法で海洋資源を活用することを前提に、捕獲・養殖された魚介類のことを指しています。 過剰な漁獲や環境破壊を防ぎ、海洋生態系を保護することを目的としており、「持続可能な漁法を行う」「環境に配慮した養殖技術を開発する」「海洋生物の多様性保護の取り組みを行う」など、さまざまな活動を実施しています。

オーガニック商品

オーガニック商品とは、化学肥料や化学合成農薬、遺伝子組み換え技術を使用せずに生産された食品や農産物のこと。 土壌と水の健康を守りながら、持続可能な農業を実践することで、安全で健康的な食品を提供しています。オーガニック商品は、環境保護はもちろんのこと、食品の安全性や品質にも配慮したより良い選択として、多くの人々から支持されています。

iiFOODのオーガニック食品 日本海牧場の塩で食べる京たんくろ和牛入り牛肉100%ハンバーグ5袋+デミグラスソース5袋セット【4,990円(税込)】

短角牛を母に、黒毛和牛を父に持つ「京たんくろ黒和牛」は、短角牛の赤み肉の旨味と黒毛和牛のとろけるようなサシのおいしさを兼ね合わせた牛肉です。

ハンバーグには自慢の京たんくろ和牛をはじめ、農薬や化学肥料に頼らずに栽培をされたオーガニックな黒ニンニクを使用。 この黒ニンニクは、たんくろ牛の糞尿を堆肥に使用した循環型農法を活用して栽培したアップサイクル食品でもあります。 近年、畜産環境問題として、家畜排せつ物の悪臭や水質汚染などの環境への影響が指摘されていることから、糞尿を活用したこの循環型農法は、地元の環境保護にも役立っています。

また、一部流通があるものの、廃棄されてしまうことも多い酒粕もハンバーグのタネに使用。おいしさとサステナブルなアイデアがたくさん詰まった商品です。
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iiFOODのオーガニック食品 たけのこ和・洋・中おつまみ瓶詰3種(かぐや姫の恵み)【3,500円(税込)】

柔らかく甘みがある京都山城の筍は、古くからブランド筍として注目されている京の山の幸です その一方で、手入れがされていない放置竹林がどんどんと増え、不法投棄などによる環境・景観の悪化が地元の悩みの種でした。

京都の美しい環境を守るために竹林の整備活動を続けてきたNPO法人が、「放置竹林を処分してしまうのではなく、おいしく食べて減らすことはできないか?」と商品の開発に乗り出し、誕生したのがこの「かぐや姫の恵み」です。

和風の「たけのこ山椒」、洋風の「たけのこのオイル漬け」、中華風の「たけのこメンマ」の3種類の味を詰め合わせ、バラエティ豊かな味が楽しめます。
「たけのこ和・洋・中おつまみ瓶詰3種(かぐや姫の恵み)」の詳細を見る

アップサイクルフード

廃棄物に新たな価値を付け加えて品質を向上させたり、新しい用途の商品へと再生させたりするアップサイクルは、ポジティブでクリエイティブなエコ活動として注目を集めています。 アップサイクルフードとは、本来であれば廃棄されていた食材や食料を活用し、付加価値を付けて新たな商品とすること。 フードロスを改善するための有効な手段として期待されています。

iiFOODのアップサイクルフード マスタード食べつくし5点セット【4,057円(税込)】

爽やかな酸味が魅力の「ぴりまるけ」マスタードは、栽培過程で間引かれる未熟なぶどうを活用したアップサイクルフードです。

一般的なマスタードは主にカラシナの種と酢を原料としていますが、マスタードづくりの起源を紐解くと、酢ではなく果汁を使用して作られています。 「ぴりまるけ」は、マスタードの伝統製法に独自のアイデアを組み合わせ、山梨県名産のぶどうの未利用資源を活用。 無駄を削減し環境に優しい製品作りを実践しています。

また、「ぴりまるけ」マスタードには、山梨県のもうひとつの名産品であるワイン製造から出る副産物、ワインパミスも利用。 ワインパミスと未熟ぶどうの利用によって、よりマイルドで豊かな風味のハイグレードなマスタードが誕生しました。 

なお、マスタードづくりに使用するカラシナの種は山梨の耕作放棄地で栽培し、地域の農業活動の再活性化にも大きく貢献しています。 「ぴりまるけ」マスタードを選ぶことは、環境へ配慮し地域社会へ支援することを意味しています。
「マスタード食べつくし5点セット」 の詳細を見る

ローカルフード

ローカルフードとは、地産地消の考えに基づいて、地元地域で生産された食品のことを指しています。 地元で作られた食品を地元で食べることで輸送距離が短くなり、輸送に伴う二酸化炭素排出量の削減に貢献するほか、より新鮮な食材を消費者に届けることができるなど、地球にとっても人間にとっても健康的な選択肢といえるでしょう。地域の農家や生産者を支援して、地域経済の活性化にもつながります。

iiFOODのローカルフード かほく冷たい肉そば5食セット【3,240円(税込)】

かつては最上川舟運の紅花の集積地として栄えた河北町は、山形県のほぼ中央部にある人口約1万7千人の町です。現在は「雛とべに花の里」として知られています。

そんな河北町のそばといえば、冷たい肉そば。 雪が深々と降り積もる寒い冬でも、そば屋に訪れる町民の8~9割は冷たい肉そばを食べるというほど、深く地域に根付いており、子どもからお年寄りまでに愛される河北町名物の郷土食のひとつになっています。

本商品は、卵が産めなくなった親鳥(ひね鳥)を使用しているのも特徴。 ひね鳥は肉質が固く、廃棄されることも多いのですが、丁寧にしっかりと煮込むことで肉が柔らかく、非常においしくなっています。未利用資源を取り入れた河北町のローカルフードの魅力が堪能できる一品です。
「かほく冷たい肉そば5食セット」の詳細を見る

 

サステナブルフードを実現するための具体例は?

サステナブルな概念を具体化した試みは多数あります。その中でも認知度が高く、より多くの人に支持されている代表的な具体例を3つご紹介します。

サステナブルコーヒー

サステナブルフードの先駆けとなった試みが、サステナブルコーヒーです。 1990年代にフェアトレードコーヒーやオーガニックコーヒー、シェードツリーコーヒーとして知られるようになり、コーヒー農園の生物多様性を守り、公正な報酬を支払うことで生産者の生活水準を向上させることを目指して始まりました。

ヨーロッパやアメリカ、日本、オーストラリアなど、消費者の環境意識が高い国で特に人気があり、市場は成長を続けています。

アップサイクル

不要になった製品や材料を新しい製品に再加工して、再利用するプロセスのことをアップサイクルと呼んでいます。 廃棄物を減らし、新たな資源の消費を抑えることで環境への負担を軽減。

コーヒーの出がらしから肥料や化粧品を作ったり、古着をバッグにしたりなど、創造性に富んだアップサイクルのアイデアが続々と登場しています。

6次産業化

農林水産物の1次産業である生産、2次産業の加工、3次産業の販売を一体化して、付加価値を高める経済活動のことを6次産業化と呼び、生産者の収入向上、地域の雇用創出、観光客の誘致などが期待できます。

例えば、漁師が獲れたての魚介類を直売所で販売しつつ、その場で新鮮な海鮮料理を提供するレストランを運営すれば、消費者には「新鮮な魚が食べられる」というメリット、漁師たちには「収入源が増える」というメリットが。地域産業や特産物の魅力も向上しそうです。

世界でのサステナブルフードの取り組み

環境への配慮や健康的な食生活の促進といったサステナブルの基本的概念は共通していますが、地域性や文化によってサステナブルフードの取り組みに特色があります。ここでは、食料安全保障と生物多様性の保護、オーガニックな農法やフェアトレードの促進など、世界規模のサステナブルフードの取り組みをご紹介します。

レインフォレストアライアンス

レインフォレストアライアンスとは、森林と生物多様性の保護、人権尊重、農村地域の人々の暮らしの改善などを掲げた、環境保護、社会的公正を目指す国際的な非営利団体。 特に熱帯雨林とその周辺地域の保護を焦点として活動しています。

サステナブルな農業の認証プログラムを実施しており、農家や生産者が一定の基準を満たすとレインフォレストアライアンスの認証マークが使用できるように。認証マークは、環境的にも社会的にも責任を持って生産されたことの証となります。

参照:

https://www.rainforest-alliance.org/ja/

フェアトレード

フェアトレードとは、開発途上国の生産者や労働者に公正な報酬や労働条件を保証することで、持続可能な生産方法を支援する国際的運動です。 代表的な商品にコーヒーやチョコレート、バナナ、お茶などがあります。

消費者は、公正な取引条件のもとで生産されたフェアトレード商品を買うことで、世界中の生産者を支援し、環境保護に貢献できます。

日本におけるサステナブルフードの取り組み・事例

日本では地産地消や伝統的な農法の復活、6次産業化による農林水産物の付加価値向上など、地域の活性化と産業保護を目指すサステナブルフードの試みが盛んです。

また、食品ロス問題にも真摯に取り組み、さまざまなアイデアが実行されています。

農産物直売所ダイレクト販売

地元の農産物を消費者に直接販売することで、地域農業の振興を図る取り組みが高まっています。

地域の農産物や特産品を販売する「道の駅」も農産物直売所のひとつのスタイル。 地元の新鮮な野菜や果物、加工品などを直接消費者に提供し、地元農家の収入向上と地域経済の活性化に寄与しています。観光案内所やレストランを併設していることがあり、地域の観光振興にも貢献しています。

食品ロス削減の取り組み

余剰食品の寄付や再利用を促進することで、食品廃棄量の削減を目指す取り組みのほか、売れ残り食品の割引販売を行うスーパーマーケットなど、食品ロスを減らす取り組みが各所で盛り上がりを見せています。

まとめ

意識をして周りを見回してみると、日常のいたるところにサステナブルな活動が芽吹いています。「食べる」という生命活動は、自分や家族の健康問題だけではなく、地球全体の環境や社会問題にまでインパクトを与えるものです。毎日の食事にほんの少しサステナブルな意識を取り入れるだけで、環境をいたわることや、生産者の労働環境を改善することにつながります。

なお、地域創生をコンセプトに掲げる「iiFOOD」では、「私にも地域にも環境にも良い商品」「地域や環境への愛が込められた商品」を販売しています。商品を購入することで生産者を直接支援し、地域経済の活性化に貢献するサステナブルなフードシステムを構築。商品を通して地域の食文化や特色を紹介し、生産者と消費者をつなぐ役割も果たしています。

iiFOODなどを活用しながら、自分に一番近い「食」の部分からサステナブルな活動を始めてみましょう。

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