コンテンツへスキップ
●吉田製麺とは
群馬県高崎市で、高崎生パスタブランド「Japastalia(ジャパスタリア)」を開発した企業です。
本州最大の小麦の産地である群馬県にある高崎市は、人口当たりのパスタ店が全国的にも多いと言われており、近年は「パスタの街たかさき」としてメディアで取り上げられています。
その高崎で初めてできた、地元の小麦を使った国産生パスタ製麺所です。
”うどん用小麦をパスタにするという新しい取組みで農業を支える”というプロジェクトが広がり、2023年には首相官邸で高崎生パスタの贈呈をして「高崎生パスタの取組が食料安全保障につながることを祈念している」と、新聞やTVなどのメディアにも取り上げられることになりました。
●群馬県産の小麦粉からパスタを作るまでの長い道のり
一般的にパスタを作る小麦は、デュラム粉と呼ばれる”デュラムセモリナ”というパスタ用のデュラム小麦を粗挽きしたものを使用しています。
デュラム小麦はスパゲティやマカロニを作るのに最適といわれ、別名”マカロニ小麦”といわれるほどです。
吉田製麺は、本州最大の小麦の産地群馬から中力粉を選び抜いた特別な生パスタを作っています。
原材料は、小麦、卵、水、塩だけですべて国産材料。
小麦は、JAたかさきと共同開発の末にたどり着いた高崎市産の「きぬの波」を使用し、卵は国産の全卵。
塩は沖縄の海水塩を使用しています。
生パスタを作るにあたり、北海道から九州、イタリア、カナダなど、世界中の小麦を取り寄せて模索しました。
デュラム小麦、セモリナ粉、フラワー粉、硬質小麦、強力粉、中力粉、薄力粉、また、でんぷんやキャッサバなどあらゆる粉との調合を繰り返し、表現したいパスタのイメージを少しずつ形作っていきながら「きぬの波」という中力粉に出会いました。
きぬの波は麺適性があり、国産の生パスタを開発する上でとても威力を発揮したのです。
卵は、生卵、粉末卵、卵白粉、卵黄粉、液体卵、凍結卵、ブランド卵などとの調合を繰り返しました。
味と麺の表現に必要な塩の選定にも、精製塩、岩塩系や藻塩系を試した結果、海洋資源に恵まれた日本の海水塩を選びました。
お手本や教科書もありませんでしたが「これは無いな…」をたくさん作り、そうして原材料と配合と製麺方法という無数の組み合わせの中から残ったものが「高崎産小麦100%の生パスタ」でした。
国産生パスタブランド「ジャパスタリア」はこうして誕生しました。
国産小麦の主流である中力粉は、うどんやそうめんしか作れないという概念を大きく変える出来事でした。
新たな用途が増えたことで、群馬県産小麦の市場は新たに開かれ使用量も増えていくことに繋がることを目指しています。
この取組みは日本農業新聞全国大会で「第19回一村逸品大賞」で大賞を受賞するなど様々な場所から評価されています。