崎田商事株式会社

●崎田商事株式会社とは

京都府舞鶴市で大正時代に昆布の卸売業として創業した企業です。
2006年より食品加工業を開始し、若狭湾沿岸の郷土料理「へしこ」を中心に、鯖寿司や昆布巻きの販売を行う「松蔵」を立ち上げました。
看板商品のへしこは、国産の真鯖に熟成期間を試行錯誤しながらマイルドで優しい塩加減を実現。


他にも地域商品の舞鶴茶とコラボレーションし、常温保存ができるへしこ茶漬けの開発などに取り組んでいます。

海の京都舞鶴になじみのない地域の人にも美味しく味わってほしい。
そんな思いを込めて手間ひまかけた味を目指しています。

●食文化の継承と未利用資源活動の取組

崎田商事で作る鯖へしこは、丹後地方の伝統的な製法を引継ぎ、丹後地方の食文化を継承しています。
余分な調味料は使わず、塩と糠と唐辛子のみを使用して漬ける伝統的な製法で塩辛さを抑え、まろやかな仕上がりになります。


へしこを作る過程で使用された糠は利用方法がないため廃棄していましたが、崎田商事ではうまく活用できないかと考え、醤油仕立てのあられに混ぜることで米糠・鯖の風味が感じられる新しい商品が出来上がりました。

また舞鶴野原地区で生産されている野原港産わかめを使用したわかめあられも製造しています。
野原わかめは舞鶴地区で取れる天然わかめで、養殖とは違う天然ならではの美味しさがあります。
野原わかめを商品化する際に成形をし販売・出荷をしていますが、その際にどうしても成形からはみ出たわかめが出てきてしまいます。
そういったわかめは廃棄しており取った量に比べると販売できる量が少なくなっていましたが、崎田商事はそのわかめを練りこみ素朴な素焼きあられを作成しました。

他にも未利用資源や地域に眠っている素材を使った商品の開発を進めており、文化を守りながら無駄を出さない取組を続けています。

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