株式会社福岡醤油店

●福岡醤油店とは

三重県伊賀市の山中で1895年に創業し、創業125年を超える老舗の醤油蔵です。
自然との融合を大切に、創業当時のままの道具、蔵を使用しています。
登録有形文化財に指定されたキリン式圧搾機と醸造蔵を所有し、毎年何十組もの観光客の方々が訪れる文化庁が認めた歴史ある蔵です。
伝統だけにこだわらず新時代の創意工夫を取り入れるため、全国に先駆けた取り組みにも随時挑戦しています。



創業当時の製法、蔵を守るだけではなく、新しい時代の取り組みとして醤油に変化を加えた新商品「はさめず醤油」シリーズを製造しています。
しょうゆ加工品として従来の醤油よりも、さらにお料理に馴染みやすい一品となっています。
また、海外での販路拡大も視野に入れ、ハラル認証も取得し全世界に福岡醤油店の醤油をお届けしています。

●創業から守る製法と新しい時代への取組について

創業から120年以上経ちますが、福岡醤油店は創業当時からの醸造蔵や木桶、麹室を使用し続けています。
蔵全体に染みついた酵母菌こそが福岡醤油店の醤油の源だからです。
吉野杉で作られた木桶は、創業当時のままを使用しており、約20個の桶を使い、2~4年の間じっくりと諸味を熟成させています。


圧搾についても製法を変えず、昔ながらのキリン式圧搾機を使用しています。
6メートルのケヤキの木がキリンの首のように長いことから、キリン式圧搾機と言います。
機械による圧搾と違い、不純物が出ないように敢えて70%までの歩留まりに抑えられるため、切れの良い味わいと程よいまろやかさに仕上がる贅沢な伝統製法です。
日本で現存するのはおそらく福岡醤油店のみ。登録有形文化財に指定されています。

原材料についてもこだわりっており、三重県産の大豆・小麦を使用しています。
大豆については現在ほとんどの醤油醸造所では油を搾った後の脱脂加工大豆を使っていますが、福岡醤油店では昔ながらの丸大豆を使っています。



また、食文化の継承のために近隣の小学校で食育の授業を行ったり、東京農業大学の生徒を毎冬受け入れて研修を行っています。
若い年代の方にも昔ながらの文化・製法を伝えるとともに経験いただき、文化継承をする活動を続けられています。

他にも、2013年にハラル認証を取得し、受注生産で商品開発・販売・カスタマイズをしています。

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