株式会社丸長食品

●株式会社丸長食品とは

株式会社丸長食品は1970年に滋賀県大津市で創業した漬物屋です。


本社を構える大津市尾花川は、江戸時代の初めより良質な土壌を活かした野菜づくりが盛んでした。
当初、丸長食品はこの地で京漬物に使われる野菜を栽培する農家として、京漬物ができる前工程である「荒漬け」を手がけていました。
長年培ってきた伝統の技を活かし、京漬物に負けない“近江ならではの美味しさ”を直接お客様にお届けすべく店舗を構え、皆様に愛される「つけものの丸長」として現在に至っています。


2005年11月には尾花川の直売店舗に、製造見学とご試食・お買い物を楽しんでいただける新工場を完成。
昔も今も製造法がほとんど変わらない漬物づくりですが、衛生面により配慮した理想の製造環境を整えています。


設備が新しくなろうとも、丸長の漬物づくりへの姿勢は変わりません。
創業以来、頑なにこだわり続ける漬物づくりの“基本”を大切に、これからも自然の恵みの旨さを最大限に引き出した「丸長の味」をお届けしていきます。

●地域活性化と未利用資源活用の取組み

丸長食品では地域活性化やフードロス対策に繋がる取組みにも力を入れています。

・イナズマ漬の開発
「琵琶湖の水を守ろう」をテーマに琵琶湖の環境保全と地域振興を謳い、毎年滋賀の晩夏を熱く盛り上げる西日本最大級の大型野外音楽イベント『イナズマロック フェス』。
滋賀が誇るこの一大イベントの趣旨に共感し、誕生したのがこの『イナズマ漬 雷神風神龍神』です。
商品開発にあたっては『イナズマロック フェス』の発起人であり、滋賀ふるさと観光大使を務めるアーティスト、西川貴教さんに監修いただきました。
『雷神風神龍神』の名は、『イナズマロック フェス』で繰り広げられる三つのステージ名に由来しています。

・伝統野菜を使った官民連携漬物の開発
大河ドラマ「光る君へ」のヒロイン紫式部ゆかりの地「大津」で何かちなんだ商品を開発できないかという依頼があり、紫式部と光源氏の文字をいただいて“ひかるむらさき”と名付けた商品を開発しました。
近江の伝統野菜である矢島かぶらを主原料に、胡瓜、しょうが、茗荷、しそ、ごまをブレンドし、紫式部を連想させるカラー「紫」にこだわった、しば漬風のお漬物です。


・県産野菜の未利用資源活用の取組み
野菜を生産する過程では、どうしても間引きをしたり規格外サイズや割れなどで市場に出せず、収入に繋がらないB品・C品も多く出てきてしまいます。
B品・C品の廃棄にも費用がかかることもあり「農家さんの生産する野菜がなければ漬物は作れない」という想いを元に、環境への配慮や農家さんの収入を上げるため、間引きした野菜やB品などを引き取り商品開発に繋げています。

お漬物日本一決定戦 T-1グランプリにも輝いた「まぜちゃい菜」は滋賀県の伝統野菜である日野菜(ひのな)を使っていますが、主体にしているのは日野菜の葉で、普段は根を食べるため葉は未利用だったものを使い開発した商品です。

その他にも、滋賀県近江八幡市の浅小井農園さんのブランド品「朝恋トマト」のうち、青トマトや割れトマトを活用したノンオイルドレッシングも開発しています。

今後も地域資源や未利用資源活用の取組みを進めながら、自然の恵みの旨さを最大限に引き出した「丸長の味」をお届けします。

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