●特定非営利活動法人 加茂女とは 加茂女は1988年に京都府加茂町(現・木津川市)に新しくできた南加茂台に引っ越してきた女性たちが、子育ての悩みを相談したり生活の知恵を教え合うサークルとしてできました。集まって活動する中で、地域に役立つことをしようとアルミ缶の回収を行い、その売却益を社会福祉協議会に寄付をすることから始めました。現在もこの活動を続けており、売上金報告とリサイクル啓発活動を中心として「加茂女つうしん」を月に1度配布しています。また、木津川市にはたくさんの竹林が存在し、かつては風光明媚な竹林風景が広がっていました。しかし、筍の値段が外国産に負けたことや竹の需要が減り、徐々に竹林が荒れだすことになります。そこに追い打ちをかけるように、荒れた竹林にごみの不法投棄が増え始めました。竹林が荒れてしまったことでごみの不法投棄が増えて環境問題に発展していると痛感した加茂女は、自分たちの住む町を守るために竹林整備をできないかと考え、次なる活動へと動いています。 ●竹林整備活動の成果 竹林整備活動は京都府の地域力再生プロジェクト支援事業交付金に応募し、チェーンソーやナタなどを手に入れることから始めました。男性も参加してもらえるようになり、下記のような挑戦をしています。・竹林整備放置竹林を買取って竹林内に遊具を設置したり、流しそうめんのイベントや竹林でシイタケづくりなどを行っています。 ・竹を食べて放置竹林をなくす活動(食品開発)取れたタケノコを使い、週に1度かもめの台所にてランチの提供を開始。器などの食器類は竹を間伐した竹を使用し作成しています。また木津川市のお店や道の駅で購入いただけるように、食品の製造・販売も開始。各種イベントにも出店を行い認知を広げる活動をしています。筍お焼きは山城地区ふるさと加工食品コンクールで最優秀賞を取っています。 ・竹の工芸品づくりかもめの台所でも紹介した食器類のほかにも、靴置や籠などの生活用具も作っています。・竹チップの作成間伐した竹をチッパーに入れチップとして再生し、鳥の餌にチップを配合したり、災害時の室内用トイレや肥料、防草舗装材として活用しています。・竹炭づくり竹チップと同じく鳥の餌や肥料に活用したり、水質の浄化剤や土壌改良剤に使用されています。