私たちの想い

 

日本列島は北から南まで国土が広がっており気候も寒冷地域から温暖地域まで分布しているため、地域の風土による特徴を持った農水産物が生産されており、品質や味にこだわったブランド食材の開発も進んでいます。

しかし近年、少子高齢化の影響による地方の過疎化や、食の多様化による消費者の需要変化などが要因で、日本の農林水産物市場の低迷が課題となっています。

そうした課題の対策として、農林漁業の生産者が食品加工・流通・販売まで一体的に取り組むことで新たな付加価値をもたらし、生産者の所得向上や雇用の場の創出など地域活性化に繋がる「6次産業化」が官民協働で各地で進められています。

6次産業化により生産者と消費者の距離が近くなるため、生産者や食品の詳しい情報を知ることが出来る安心感や、市場にあまり流通していない食品が手に入る楽しみなど、生産者だけでなく消費者にとっても利点があります。

地域の中で生産者や企業、自治体が繋がり生まれた商品を、地域から全国へ繋ぐ。

私たちは地域とお客様を繋ぐ架け橋のような役目を担いたいと願っております。

 

現在、世界的な人口増加や気候変動、環境汚染による将来の食糧危機や資源の枯渇など、様々な食に関する問題が懸念されています。

その中の1つである食品ロス問題は限りある資源や処分にかかる税金を無駄にしているだけでなく、廃棄処理時に二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが発生するため温暖化の大きな要因と言われており、食品メーカーや飲食店などの関連企業も近年は食品ロス対策に動き出しています。

地域においても、市場に流通できない規格外食材や生産・製造段階で出る端材など、これまで使われていなかった食材や資源を活用する取り組みが官民の垣根を越えて年々増えています。

未利用資源の活用は新たな価値を生むことにもなるため、地域活性化の取組としても注目されています。

私たちは、地域ならではの知恵と発想で地域資源を無駄なく最大限活用した商品を、地域の人々の想いと共にお届けしたいと考えています。

生まれてから同じ地域に住み続けている人は4人に1人と言われ、4人に3人は別の地域に住んでいる現代。

少子高齢化、食のグローバル化、地域社会との交流の希薄化などが進んでいく中で、地域特有の歴史や伝統文化・食文化が廃れつつあります。

また、人の手が入らなくなったことで里山里海が荒廃し自然災害や獣害が問題となっています。

昔から受け継がれてきた食文化と地域の環境は密接に関係していることが多いため、こうした問題の対策として地域の食文化や資源を活かしながら環境を守る取り組みが各地で増えています。

私たちはただ地域の商品として販売するだけではなく、1つの商品を通してその地域の食文化を紹介・発信することで遠く離れた地で暮らす人たちにも地域を身近に感じていただき、共に地域課題解決に貢献できる仕組み作りをしたいと考えています。