●株式会社TANKUSとは 株式会社TANKUSは田中精肉店として1955年に三重県津市で松坂牛・黒毛和牛専門の精肉店として誕生し、2023年に企業化しました。 松阪牛のふるさと、三重県の中勢部を流れる雲出川と宮川に挟まれた津市一志町という町で、少しでも多くの人に松阪牛・黒毛和牛のおいしさを知っていただき、安全で安心して食べていただけるように、美味しいお肉をお値打ち価格で販売しています。 現在は松坂牛・黒毛和牛だけでなく、豚肉・鶏肉などの販売や、惣菜の販売、展示会やマルシェなどのイベント出店など精力的に動いています。他にもYoutubeやX(旧Twitter)でお肉の知識などを発信するSNS活動を積極的に行い、クラウドファンディングを活用した新しい取組みを開始するなど幅広い活動をしています。 ●いただいた命を無駄なく活用する取組み 一頭買いとは牛を一頭ごと直接買い付けることで、田中精肉店でも過去にやっていましたが、知識・技術・体力だけでなく余さず商品化して利益を出すことがとてもハードルが高い物です。2019年からクラウドファンディングを通じて一頭買いを復活させました。 畜場で捌かれた部位ごとの枝肉が卸売業者の間でせりにかけられる枝肉取引が主流の中でなぜ一頭買いを復活させたのかというと、業者からのパーツ買いだと捌く技術や加工技術がなくても仕入れ・販売ができるというメリットがある一方、もともとは命あるものということが見えにくくなってしまいます。 また、部位によっては加工が必要で手間がかかるため売れなかったり、安く買いたたかれてしまうこともあり、命を無駄にしてしまっているという課題がありました。TANKUSでは「いただいた命に感謝を忘れずその販売を通して感動を生み出すことで明るく平和な未来を築く」という理念のもと、お肉を「モノ」ではなく「いただいた命」として見ています。 一頭買いすることは牛や牛に関わってくれた方たちへの感謝の表し方と考えています。いただいた命を無駄なく活用するため、精肉はもちろんのこと、加工食品にすることで食べやすく買いやすくする工夫をしています。 また、全国食肉検定委員会主催の「お肉検定1級」を持つお肉博士として、地域の小学校などでお肉の知識や命をいただいて生きることへの感謝を伝える授業など、お肉屋さんという枠にとらわれず様々な場所で食育を広げる取り組みも行っています。