●たにぐちとは 株式会社たにぐちは1908年に京都市上京区で京菓子製造を始めた企業です。京都の特産品を活用した菓子「京を食べるシリーズ」を開発・販売しており、水尾の柚子や堀川ごぼうを用いた菓子が好評を得ています。100年以上にわたり菓子製造業を営み、2006年には京都府菓子卸商業組合理事長、全国菓子卸商業組合連合会理事に就任。様々な取組みや商品開発から、・全国菓子大博覧会姫路で橘榮光章の受賞・京の老舗知事表彰・京都府中小企業「知恵の経営」ビジネスモデル認証・優良ふるさと食品中央コンクール 農林水産省大臣官房長賞受賞・おもてなしセレクション金賞受賞など輝かしい実績がある企業です。 ●京都の特産品の普及とフードロス削減の取組み 京都の特産品を活用した菓子「京を食べるシリーズ」では、別名「お化けごぼう」とも言われる京野菜ブランドの一つ、堀川ごぼう使用の菓子や食品を開発しています。堀川ごぼうは豊臣秀吉の時代から400年の歴史を持つ断面直径が10cm近くにもなります。通常のごぼうよりも香りが豊かなことから、レストラン向け食材として1本3,000円程度で取引されることもあります。また食物繊維・カルシウム・ビタミン類やイヌリンという成分を多く含むことがわかっています。栽培には2年間もの期間を要し、掘り返してはまた埋めるという多大な手間暇がかかるため生産農家も限られており、貴重な野菜です。しかし掘り返す際に傷がついてしまったり、サイズが不揃いのものは市場で売ることが出来ず、2年間大事に育ててきても廃棄せざるを得ない商品も多くあるのが事実です。たにぐちでは、傷有りや不揃いのごぼうを使い、えびせんべいや、チップス、ごぼう茶を開発し皆様のもとに届けています。他にも、日本のゆず栽培発祥の地で「ゆずの里」として知られ、香り高く味が濃い大きい果実の「水尾の柚子」、栽培が難しくほぼ手作業のため収穫量が一般の黒豆に比べ少なく、粒のサイズが国内最大級の「丹波の黒豆」、何百年もの間、大原の里でくり返し育てられた混じり気のない鮮やかな紫と深みのある香りのある「大原の赤しそ」を使ったお菓子や食品を開発しています。京都の特産品で、市場に出すことができないサイズ規格外や傷有の商品を液体や粉末化、ジャム、チップ化してフードロス削減に取り組みながら、地域農産物を活用し広めることで社会への貢献を進めています。