岡田農産株式会社

●岡田農産株式会社とは

岡田農産株式会社は、兵庫県加西市でトマトとお米を栽培されている事業者で、トマトと水稲を輪作する加西独特の栽培方法で約60年にわたり事業を続けられています。

特徴① 岡田農産独自の土壌管理

土壌管理を今も手間暇かけて行うのは今も変わらず、土壌改良剤は使っていません。
①トマトの収穫が終わった土地を耕して水を引き入れる。
②そこへグリーンミレット(ひえ)の種を蒔く。
③ひえが育つときに土壌に残った肥料分を吸い上げるので、土壌がリセットされます。
その時にビニールを剥がして雨風にさらすことも重要です。
リセットされた土壌は、毎年繰り返しトマト栽培ができるのです。

特徴② 農薬・化学肥料の使用を抑える工夫

ひえが育ったら、鋤きこむことで「緑肥」として土壌に還元されます。
また、稲の作付け面積13haから出る大量のもみ殻を「くんたん」として自社で生産し土壌に投入します。くんたんは微生物の棲み家になります。
ほかには、自社製の発酵肥料と発酵活性剤を使用して、農薬や化学肥料の使用を抑え【ひょうご推奨ブランド】に認証いただいています。

特徴③ 光合成をぎりぎりまでさせた樹上完熟トマト

樹で完熟させることにより、収穫のギリギリまで光合成ができ、栄養分をしっかり吸収したトマトができます。
トマトは熟すときにグルタミン酸が生成されるので、樹上完熟トマトはうま味たっぷりになります。
充実したトマトは赤色に深みがあり、重いので水に沈みます。

●食育への取組

岡田農産株式会社では、平成19年3月から最寄りの九会小学校(3年生)を圃場に招き、食育を進め体験学習を行っています。
そしてさらに、平成31年4月には2校目となる賀茂小学校(3年生)が実施して頂きました。
目的は、日頃、何気なくスーパーで見ているトマトがどのようにして育っているか?を観察頂いて、少しでも関心を持っていただければと思い実施いたしました。(平成31年現在で13回)。
それから加西の産地は1954年から発足し地域の方にご愛顧いただき今日までやってこれました。その謝恩として体験学習を通じ地域への社会貢献となればと思っています。


また、小学校2年生から4年生は食育的にも大切な時期で、食べ物を食べる習慣がつくと一生身に付くそうです。ですからその大切な食育に適したこの時期に体験することは非常に大切だと言えます。
さらに、体のすべての五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を使い、普段体験できない質の高い印象に残る学習を行っています。

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