●MASAとは 株式会社MASAは1988年に京都府舞鶴市で創業した企業です。中心の事業内容は不動産業ですが、舞鶴野原地区で採れた海苔加工品も販売しています。 海苔加工品の取扱いをすることになったのは、知人の漁師さんが日本海側で唯一海苔の試験栽培に成功し、不動産業を営んでいる関係でスーパーや道の駅などとも繋がりがあったため、その販売を委託されたことがきっかけでした。 また、加工品の開発も進めながら販売する商品やパッケージの制作もしており、二足のわらじを履いて日々奮闘しています。 ●日本海側で唯一成功した海苔の販売 京都府舞鶴市野原地区の漁師村上宗一さん、岩嵜弥太郎さんが、コロナ渦の影響で収入の柱だったヌタウナギの輸出や民宿・渡船業が営めなくなり、新たな収入減を確保しようと始めたのが海苔養殖でした。これまでに野原地区など日本海側の地域で海苔の養殖に挑戦したことはありましたが、海の干満の差が小さいことや日本海特有の波の荒さなど、海苔養殖には厳しい環境だったことからなかなか続けることができませんでした。 今回は兵庫県の淡路島や明石市の漁連に協力を得て、栽培方法や資材の提供を受けました。試験栽培は2020年からスタートし、毎日朝から何時間も作業に当たった結果、海苔の養殖に成功し、収穫から販売・加工まで繋げることができるようになりました。 その作業のほとんどが手作業のため、商品の製造や販売に注力ができないという壁に行き当たった時にMASAに声がかかり、道の駅や舞鶴市のスーパーに商品を置いてもらえるように。 また、インスタントみそ汁やごま油が香るパリパリ海苔などの商品も開発しています。新たな舞鶴の特産品や産業化へと繋げ、若手の育成や働く場を作っていくために取り組みを続けています。